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昨年の1月、
義母が大病を患った。

あるとき、
転んですりむいた足のすねの部分。
単なる擦り傷だったのだが、
傷が治るどころか
日に日に深くなっていった。

2週間ほどしても
傷はますます酷くなるばかり。
3週間すると
小さかった擦り傷が
500円玉ほどの傷に広がり
しかも皮膚がえぐれてくるように。

もちろん医者にも行ったが、
様子見といわれるばかりだった。
4週間たって、
ますますえぐれてくる傷口に、
さすがに
医者もやばいと思ったらしく、
紹介状を書いて、
義母を病院に送り、
精密検査を受けることに。

すると、

足の付け根近くの血管が
少し詰まっているのが発見されたのだが、
さらに
検査をしてみると、
心臓近くの血管のひとつが
完全に詰まって
血管が機能していないことがわかった。

下手をしたら
命に関わる。

これは大変!
ということで
緊急大手術。

公立の病院でも
命に関わる病気の場合は
対応が早い。

すぐに入院をして、
手術前の精密検査を行い、
数日後、
手術となった。

心臓をいじる大手術なので
手術前には
医師からの詳しい説明がされるのだが、
しつこいほど、
この手術で命を落とす可能性もある
という事を
言われたらしい。

たぶん
万が一のための責任追及を逃れるためだろうが、
義両親、
とくに義父のほうが
激しく落ち込んでしまった。

こういうときは
女のほうが強いのだろうか・・・?

しかし、

手術中、

実際に
義母の心臓が一旦
止まってしまったらしい。

すぐに手当てを施し
事なきを得たのだが、
やはり
それほど危険を伴う
大手術だったようだ。

しばらく入院生活が続いたものの、
退院してからは
やはり
血液のとおりが良くなったせいか、
以前は
動くのが億劫そうだったのに、
心なしか
動きが軽やかになっていた。

そして、
足の傷も
見る見るうちに治っていき、
数ヵ月後には
元気な義母にもどっていた。

それでも
しばらくは
通院がつづいていたが、
そのほかに
医師から
心理カウンセラーのところに行くように
勧められていた。

特に
義母が精神に異常をきたしたわけではないのだが、
こちらでは
大病を患い、
大きな手術をした後は
たいてい
心理カウンセラーのところに
患者を送るらしい。

そう、
直接の病気の治療だけでなく、
それにともなう
心のケアまでしてくれるのだ。

もちろん
それも
治療の一環なので
保険が適用されて無料で行ける。

手術が終わってから
数週間に1回。
月日が経つにつれ、
月に1回とか
2ヶ月に1回とか
期間が開くようになるが、
1年間行き続けた。

義母は
神経が図太いというのか
自分の世界に住んでいるところがあるので、
手術による
精神的な大きなダメージは
医師が思うほど
なかったようなのだが、
(むしろ義父のほうが、ダメージが大きかった)
プロの心理カウンセラーと
他愛もない話をするというのが
義母にとって
とても楽しい経験だったようだ。

どちらかというと
義母にとっては
大手術よりも
心理カウンセラーに行った経験のほうが
影響が大きかったようで、

なんと、

今年、

義母が一大決心をして、

自分もカウンセラーになるために
大学で心理学を学ぶ!

と言いはじめた。

何か
悪い冗談だと思って
最初笑い飛ばしていたが、

実は本気だったようで
すでに申し込みもして、
明日
大学の面接を受けてくるらしい。

大学の学費は
払えなかったら、
卒業して働いてから学費を返すというシステムがあるので
それを利用するようだ。

でも、
心理学のコースは4年間。
義母はすでに60を過ぎている。

本当に大丈夫か?

とは思うものの、

ここ10数年
ひきこもりがちで
無気力状態だった義母が
何かをやろう!
と本気を出したのを見たのは
初めて。

これは
思いっきり応援したい。

それにしても、

怪我をしなかったら
大病を患っていたと気付かなかったし、
大病を患わなければ
心理カウンセラーに行く事もなかっただろうし、
心理カウンセラーに行かなければ、
何かを始めようという、
前向きな意気込みはなかっただろうし、、、

転んで怪我をした。

という小さな出来事が
人生を大きく変えることもありうる。

ほんと、

人生って面白いなぁと
つくづく思った。

今回は
大変な思いをしたというネガティブな経験を
大学での勉強というポジティブな意思に変えた義母に
拍手を送りたい。


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2011.02.17 Thu l オーストラリアの医療 l コメント (20) トラックバック (0) l top