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いよいよ最終回。

出血が始まり救急外来へ行き、
翌日には心拍がないことが分かり
流産が確定してから
1週間。

ちょうどミーナのスクールホリデーが始まった事もあり
忙しさがちょうどいい具合に
気を紛らわしてくれた。

肉体的には、相変わらず疲れやすいということや、
出血も微量だが続いている状態で、
精神的には
ほぼ元通りだった。

病院のEPACのナースと話し合い、
もう一度エコーを確認してから
胎児が残っていれば手術をするということになっていた。

ナースが言うには
出血や腹痛の少なさから
おそらく胎児はまだ残っているだろうという判断だったので
私もそれを信じていた。

死んだまま私の子宮内に1週間も胎児がいるという状態に
違和感を感じざるを得ない。

とにかく手術でも何でもいいから
この状態を終わらせて
先に進みたい
それが正直なところ。

さて、
病院でまず血液検査を済ませ
その後エコーをとりに行く。

しばらく待たされたが
ようやく名前を呼ばれた。

しかし!!!

私の名前を呼んだのが
20代と思われる若い男性。

ちょっと長めの髪に
日焼けした肌。
シャツは病院のユニフォームだが
下は短パンとサンダル。

ビーチでちょうどサーフィンを終えてきたような
お兄ちゃんに
エコーをとってもらうの!!!???

薄暗い個室に通され
「はい、そこに寝て」
とお兄ちゃんに言われる。

どうしても
やましい想像をしてしまう私。。。

「じゃ、ズボンを下げておなかを出して」

と言われ
ドキドキしながら
ズボンを下げる。

何食わぬ顔でエコーの機械をグリグリと私のお腹に押し付けるサーファー。

しばらくして
エコーの画面を私に見せながら説明をしてくれた。

どうやら
子宮の中の胎児はもういないらしい。
いつの間にか出てしまったようだ。
でも、
まだ子宮内に何か残っていて
それが、何なのか、どのくらいの大きさなのかが
このエコーだと分かりにくいらしい。

「どうも、あなたの子宮の形だと経膣超音波のほうが
 はっきり見えるようですね。
 経膣超音波は経験ありますか?」

と聞いてくる。

ドキドキしながらも
思わず

「私、処女です。」

と言ってしまいそうになる。

「あ、はい。やったことあります。。。」
と自分を取り戻し答えると、

「じゃ、女性のナースを呼んでくるから
 待っててください」
と言われた。

あ、よかった。

薄暗い密室で、サーファーの兄ちゃんに経膣超音波をやってもらうのは
いくら私でも
嬉しすぎる
恥ずかしすぎる。

しばらくすると
女性のおばあちゃんナースがやってきて
ガウンに着替えて
下着を脱ぐように指示した。

でも
その横では
サーファーがエコーの準備で
経膣超音波用の棒にジェルを塗りたくり

「これ、自分で入れる?」

なんて聞いてくるではないか!

また、おかしな想像に走り
別の世界に入り込んでいる私に
女性のナースが

「人によっては恥ずかしいので
 入れるところだけ自分でやりたがる人がいるんですよ」

と説明した。

そういや、
先週のエコーの時も同じ事を言われたが、
若い男の前で
こんなものを自分で入れている姿は
とてもじゃないけど見せられない。

女性のナースに入れてもらうことにした。

でも、
エコーをとるのはこのサーファー技師。
いったん入れ終わると
サーファーが交代し
棒をグリグリと動かしながらエコーをとる。

変な声を出さないようにしなきゃ!!!

必死に自分を抑える私が
とても緊張しているように見えたのか、
おばあちゃんナースが色々と話しかけてくれた。

無事エコーが終わり、
服を身につける。

その後同じ病院内にあるEPACへ行く。

超音波の結果は、サーファー技師から直接
EPACのナースへ報告が行くようになっていた。

で、結果は
子宮から胎児はもうすでに出ていたこと。

子宮内に何か残っているように見えたのは、
残留物ではなくて、胎児やその周りの組織が子宮壁から剥がれ落ちた後の
出血や水分が流れている様子だったらしい。

なので、
手術はしないことになった。

後は、
出血が収まり、2,3週間後に無事生理がくれば
完全に元通りとなる。

血液検査の結果も、
妊娠ホルモンがまだ血液中に残っているけど、
先週から比べて
急速に減っているから、
この状態の減り方で
0になればOK。

そして、
流産してから4回ほど血液検査をしているが、
どれも
白血球が異常なほど低い。
たぶん流産の影響だと思うが、
この
白血球の数値と妊娠ホルモンの数値をモニタリングするために、
しばらくは
GPで血液検査を週一回するように言われた。

出血はこの4日後
流産が始まってからちょうど2週間がたった頃だったが
ピタリと止まった。

血液検査もGPへ行き受けた結果
妊娠ホルモンは0ではないが、9まで下がり
この下がり方だったらもう一度血液検査を受けなくても
もう大丈夫だろうと言われた。
白血球の数値は
前をたいして変わらず低いままだったが
まあ大丈夫だろうと言われた。

何でもとりあえず大丈夫というGPだ。

というわけで、
2週間で私の流産騒動は幕を閉じた。

あっけないものだ。

今となっては
夢の中の出来事のよう。

思えば
一番出血が多かった日。
あの時でた血の塊が私の赤ちゃんだったんだろう。
まさか胎児とは思わず
くるくるとナプキンでくるんで
ゴミ箱に捨ててしまった。。。
本当は
土に埋めてあげたかったのだが・・・

今回の経験で初めて
あまりにもたくさんの女性が同じ経験をしていると知った。
でも
同じ経験ではあるものの、
人それぞれドラマがある。
人それぞれ乗り越え方がある。

私は、旦那と二人の子供達に支えられた。
そして、
今まで当たり前と思っていた、
妊娠して五体満足の健康な子供を産むということが
奇跡に近いことだということを知った。

子供が大きくなるにつれ
色々と期待が大きくなってしまうが
本当は、
産まれてきてくれるだけでありがたい。
健康でいてくれるだけでありがたい。
そういう気持ちを
思い出させてくれた。
そして、
家族の大切さを
再確認した。

たったの二ヶ月という短い期間
私のお腹に宿った命は
この世に産まれてくることはなかったけど、
私に大切なものを教えてくれた。

ありがとう。

あなたを見ることは出来ないけど
あなたは私の中で永遠に生きています。

おわり。


↓悲しい思いをする女性が1人でも減りますように
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2011.10.12 Wed l オーストラリアの医療 l コメント (12) トラックバック (1) l top