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病院の待合室で待つこと1時間。

その間
押し寄せる不安と悲しさと闘いながらも
なぜか冷静に
人間ウォッチングをする私がいた。

救急外来に来るのは初めてではないが
何度きても
やっぱりここは苦手だ。

赤ちゃんを抱えて
泣きながら救急外来に駆け込んでくる
若い母親。

喘息なのか、
息苦しそうに咳き込みながらやってきた
妊婦。

アレルギーを起こしたのか
顔が見事なくらいはれ上がった子供を抱えてやってきた
アジア人家族。

どこが悪いのか
真っ青な顔してうつむく若い青年。

そうかと思うと
おまえら何しに来た?
と思うほど元気そうに談笑している人たち。

とくに見ていてつらいのが
病気になった子供と
不安で顔面蒼白になっている母親の図。

もう、
私のことはいいから
優先してあげてー!!
という気持ちになる。

まぁ、
私が言わなくても
やはり子供優先のようだったが。

そして、
受付のほうを見ると、
働いているのは女性ばかりだった。

この時点でもう夜10時になっていたが、
受付も、看護婦も、医師も
ほとんどが女性。

この日私が見た男性は
看護師1名と、救急隊2名、そしてセキュリティー1名
それだけ。

この国は
専業主婦というのが珍しい部類に入る事は知っていたが、
こういう場でも、
本当に女性が活躍しているんだなぁと
まざまざと見せ付けられた。
なんか、
何もしていない自分にあせりを感じてしまった。

と、
今はそんなこと言っている場合ではないのだが、

こんな一人突っ込みを入れていると
ようやく
私の名前が呼ばれた。

中に入ると
年配の看護婦さんに座るように案内された。

事の次第と現状を説明する。

そうそう
この看護師の立場というのも
日本とはずいぶん違いがあるのではと思う。
私が看護婦になった事はないので、
あくまでも患者からの目線だが、
日本では看護師というと
医者の指示に従って、動く。
医者の一歩後ろを歩くという感じだが、
こちらでは、
看護師の権力は強い。
まず、
看護師が患者とのコミュニケーションをはかり、
医者の指示を待たずとも
採血をしたり、
体温、血圧を測ったりして
それを医者に引き継ぐような形だ。

ここでも、
まず、
看護師に私のことの経緯を話した。

看護師は、
「う~ん、まだ流産とは決められないわね。
 流産だったら、もっと出血もあるだろうし、腹痛もあるのよ。
 とにかく、検査をしなければ分からないから。
 とりあえず、
 尿検査と採血をしましょう。」

とてきぱきと業務をこなす。

それでも、
ことがことだけに、
言い方も態度も、私に対して
ものすごく優しかった。

体温と血圧を測った後、
しばらくの間
また待合室で待たされ、
今度は
別の看護師に呼ばれ、診察室のような場所に連れて行かれた。

ここでも同じように
看護師が
私の体温と血圧を測り、
出血しているので、
新しいナプキンは必要じゃないか気を使ってくれた。

そして、
ようやく医師の登場。

東南アジア系ぽい女性だった。

ここでも同じように状況を説明する。

この医師も
私の出血量と腹痛の弱さから
わりと楽観視していたが、
とりあえず、
内診をすることになった。

日本の産婦人科での内診と違って
こちらでは、
どこで内診をしてもカーテンというものがない。
7年前に初めてこちらで内診をしたときは
なんだか恥ずかしかったが
今ではもう慣れて
むしろ
カーテンで仕切られて、医者の様子が見えないほうが
かえって恥ずかしい。

今回ももちろんカーテンはなく、
膝のところに毛布をかけただけ。

内診で子宮口が開いているか見たのだが
子宮口は開いていなかった。
ということは
胎児はまだ
出てきてしまっていないということになる。

そして、
超音波で子宮の様子を見ようとしたのだが、
簡易の機械なので
あまりよく見えない。
しかも
超音波では膀胱を満タンにしなければいけないのに
さっきの尿検査で空っぽにしてしまったっため
ますます見えなかったようだ。
それでも
子宮と思われる場所に見えた
白く小さな点。

「これかもね~」

なんていいながら見ていたが、
よく見えないので
心拍なども確認できない。

「やっぱり超音波は、明日きちんとやったほうがよさそうね」

とりあえず
胎児は子宮の中にあったので
子宮外妊娠ではない。
出血もそれほど多くはないので
切迫流産ではあるけれど、流産ではないかもしれない。
でも、
とにかく
翌日本格的な超音波の機械で心拍を確認しないと分からない。

わりと楽観的な医師の言葉に
すごく勇気付けられた。

と、
そこで
さっきの血液検査の結果がやってきた。

そして、
とつぜん医師の顔が暗くなる。

「えっとね、、、 
 尿検査の結果は正常なんだけど、
 血液がね・・・
 その・・・
 妊娠するとでてくるホルモンの数値が
 あの・・・  
 低いのよ。
 通常、このホルモンは妊娠12週になるまでは
 増え続けるはずなのに
 それがあなたの週数の割りに少ないのよね・・・・
 あ、
 ほら、でも
 明日の超音波をしてみなければ分からないから、、ねっ!」

一生懸命、希望を捨てないようにと取り繕う医師の優しさが
かえって
痛かった。。。

でも、
この医師の言うとおり
明日の超音波を受けるまではまだ分からない。

そう半分は信じていたが
もう半分は
たぶん
子宮の中で胎児は死んでしまっているのかもしれないなと
感じていた。

翌日の超音波で
全てが分かる。

そう思うだけで緊張するが
そのわりには
家にかえるやいなや
爆睡してしまった。

それにしても、
救急外来という忙しい場所でも
誰一人として
邪険に扱うことなく
みんなが優しく接してくれた事が
すごく嬉しかった。

オージーも捨てたものじゃない

 
つづく


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2011.09.28 Wed l オーストラリアの医療 l コメント (10) トラックバック (1) l top

コメント

No title
一人目に出てきた看護婦さんの存在が嘘みたいに他の方々は優しさが感じられますね。夜間に働かなくてはいけなくて、それも忙しいでしょうに、それでもそういう優しさを忘れないあたり、プロだな~と感じます。
2011.09.29 Thu l ぷぅ. URL l 編集
No title
オーストラリアってナースはいまや大学卒業資格なんですよね。なので社会的地位も上がってきた気がします。イメージですけど。
実際もっとお給料もらってもいい仕事だと思いますけども。
ともかく、こういうときの心遣いって大事ですよね。弱っているときは特に人の温かみがありがたく感じますね。
2011.09.29 Thu l 結. URL l 編集
No title
お久しぶりです・・・ひさしぶりに・・・おじゃまして・・・びっくりで・・・プログUPできるよになったので・・・きっとお元気になられたんですね?
私もっ去年まったく・・・同じことがありました・・・おなじように・・・どす黒い?血がでたりとまったり・・・結局・・・せっぱく流産となりました・・・涙)))
緊急病院でも・・・日本のように?すぐに?いろいろと・・・わからないんですね・・・よめばよむほど・・・やはり・・・ここの医療システム恐ろしや・・・と・・・・・・
引きつずき・・・怖がりながら・・・読みます・・・

お身体お大事に・・・・です。
2011.09.29 Thu l mina. URL l 編集
No title
優しいんだね~~~~!!!
2011.09.29 Thu l 松井大門. URL l 編集
ぷぅさんへ
こんな夜遅くまでてきぱきと働く女性達、
なんかかっこいいなぁ~と
感心してしまいました。
女性だからなおさらこの状況に同情的だったのかも
しれないですね。
2011.09.29 Thu l kovachan. URL l 編集
結さんへ
GPなんかいくと、
医者よりも看護師のほうが的確だったりして
頼もしい時ありますよね。
准看護師(EN)だったらTAFEでも資格が取れるみたいですよ。
私も一時期資格とろうかなと思ったときがあったけど、
やっぱり無理だと悟りました(笑)
2011.09.29 Thu l kovachan. URL l 編集
minaさんへ
お久しぶりです。
だらだらと更新しているので、
話が長引いてしまっているのですが
私はずっと前から元気なのでご安心ください(笑)
minaさんも同じ経験をされたんですね。
流産て実は3人に1人の割合で起こると聞いて
びっくりしました。
こっちの医療システム、なかなか慣れないですね~
2011.09.29 Thu l kovachan. URL l 編集
松井大門先生へ
知り合いで、流産した時に看護師から
心無い言葉を浴びせられ
ひどく傷ついた人もいるので、
私はラッキーでした~。
2011.09.29 Thu l kovachan. URL l 編集
No title
時々病院に行くと、看護師さんたちの働きにはとても感謝します。 でも日本ではあまり優遇されていないようなので、もっと優遇しもいいかと思ってました。 さすがオーストラリア看護師さんの地位が高いのですね。 やっぱり看護師さんが優秀だと安心しますよね。 その点は良かったですね。
2011.09.30 Fri l ゴルッテリア. URL l 編集
ゴルッテリアさんへ
看護師さんてすごい仕事ですよね。
でも、こちらでも激務のわりにはそこまで優遇されていないように
聞いたことがあります。
子供を産んだ時は、かなり意地の悪い看護師さんもいましたが、
今回のように凹んだ時に優しい看護師さんばかりだったのは
ほんとうにありがたかったです。
2011.09.30 Fri l kovachan. URL l 編集

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