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誰にでもある、
一つや二つ。

どこにいても、どんな時でも
これを思い出すとつい
笑ってしまう思い出。

私もいくつかあるが、
その中でも、
強烈なのが一つ。

祖父の臨終。。。


もう、かれこれ20年ほど前。

若い頃に結核にかかり
その手術で肺が一つだけになってしまったわりには
やたらに元気な母方の祖父。

声が大きくて、
いつもポジティブ。
私達が何をしても
「そうか、そうか、
 そりゃ~すごい!!」

「えらいぞ~」

と褒めてくれる。

私が中学受験を控えていたころ、
「お前なら大丈夫だ! 
 なんたって、
 お前には、おじいちゃんという
 後援会会長がついているんだから!」
と言ってくれてたっけ。

あの頃の私、
「後援会」
という言葉の意味が分からなかったが、
祖父の応援が心強かった。

そんな祖父、
いつまでも元気でいるのが当たり前のように思っていたものの
87,8歳だったか
覚えていないが
ある時急に寝込みだした。

病気ではなくて
老衰だったと記憶しているが、
ボケることなく、
ずっと自宅で過ごし
最後の2,3日だか、1週間だかを
病院で過ごした。

そして
いよいよ
意識がなくなり病院から
もう危ないから、、、
という連絡を受け、
家族全員で祖父のところに向かった。

祖母、叔母(母の妹)、
私の両親、
私と、二人の兄。

7人で駆けつけたとき、
まだ息はしていたものの、
もう、
意識はほとんどなく、
もちろん
話せる状態ではなかった。

脈を示すモニターを見つめながら

「どうか、数字が減りませんように!」

必死に祈った。

しばらくすると
「ゴォー、ゴォー」
という
ものすごい音の呼吸音が聞こえてきて
びっくりして
医師を呼ぶ。

肺だか器官の動きが弱くなってくると
この音がし始める場合があるらしく、
この音がし始めると
もうあとわずかの時間しか残されていない。

そう医師は言った。

モニターの示す脈も
徐々に少なくなっていく。

祖母が

「とうとう、お別れなんだねぇ・・・・」

そうつぶやきながら
祖父の手をにぎった。

ただただ、祖父の手をにぎりしめ
じっと祖父の顔をみつめる祖母。

涙で目を真っ赤にした母。

鼻をすする叔母。

じっと悲しみをこらえる
私と兄。

お葬式の手配をと
そわそわし始める私の父。

それぞれが、
それぞれの思いで
祖父との最期を迎えようとしていた。

少しすると
看護婦さんが神妙な面持ちで
部屋に入り、
かすかな脈をとろうと
祖父の手首に親指を当てていた。

1分でも長く
脈を打ち続けていて欲しい!
そう願いながら
看護婦さんににぎられた
祖父のか細くなった腕を見つめていた。


そのときだった。



「ブフォッ



一瞬何が起こったのか分からず
祖母と看護婦さんを除く
全員が目を合わせた。

「お前か?」

「いや、私じゃない」

「それじゃ、お前か?」

「オレじゃねぇ!」

口には出さないものの、
全員の目がお互いにそう言い合っていた。

それにしても、
でかすぎる!
シンと静まり返った部屋の中でするには
でかすぎるオナラだ!

おかしさがこみ上げ
全員の肩が震えだす。

ふと看護婦さんを見ると、
笑いをこらえるのに必死で
祖父の脈をとる手が
ブルブルと震えていた。

それをみると
ますます
笑いがこみ上げる。

どうしよう。。。

看護婦さんもいるし、
こんな場面で笑ったら不謹慎だ。。。

で、、でも、

超ウケる~~~ッ!!!

笑をこらえていた私達、
顔が
ものすごい形相になってきた。

そして、
たまりかねた私の兄が
病室を出て行ってしまった。

「犯人はアイツかっ!」

人の臨終でオナラをしておいて
しかも
逃げるとは
なんて卑怯なヤツ!!!

私も外に出たい!
外に出て、
思いっきり笑いたい!!

そう思っていると、
ようやく
脈を測り終えた看護婦さんが

「失礼します。 プッ

と言いながら
小走りで
病室から出て行った。

ようやく
全員気兼ねなく
大爆笑。

そして、
病室から逃げた兄も戻ってきた。

「もう、なんであんな場面でいきなりオナラするのよ!」

私達が責めると
兄は

「オレじゃねぇよ!」

え、、、

だって、逃げたからてっきりそうかと・・・

すると

「ごめんなさ~い、ちょっと出ちゃったわ~」

という声が。。。

なんと、、、

犯人は

叔母だった。

「なによ~、シレっとしてるから全然分かんなかった~」

「よりによって看護婦がいる、あのタイミングでするかなぁ!!!」

「あの看護婦、ぜったい部屋を出て行った俺だと思ってるぜ、
 どうしてくれるんだよ~!!」

「笑えなくて、死ぬかと思った~!!!!」

全員からの猛攻撃。

「だって、我慢できなかったのよ~。ごめんなさ~い。」

シレっと謝る叔母。

そんな大騒ぎをしている最中も
悲しそうに
祖父の手を握り締める祖母。

そう、

祖母は頭はしっかりしているが
耳が遠いので
何が起こっていたのか
全然知らなかったのだ。

ようやく
この大騒ぎに気付き

祖母が
「なんだって、あんたたちは
 人の死に目にギャーギャー騒いでるんだいっ!!」
と怒り出した。

事の次第を話すと
祖母も大笑いをしていた。

耳の遠い祖母にしてみたら、

自分の旦那の死の床で
いきなり
みんなが大笑い
という図。

そりゃ、
納得いかないだろう。


そして、
祖父は、この騒ぎの数十分後
旅立っていった。

これほど笑いに満ちた
人の臨終があるだろうか。。。

しかし、
自分の娘のオナラに見送られた祖父。

何を思いながら
天国へ旅たったんだろう。。。


この日の出来事は
20年経った今でも昨日のように
はっきり思い出せる。
そして、
未だに
思い出すたび大笑いしてしまう。

そういえば、
祖父の納骨。
祖父は生前すでに生まれ育った岡山にお墓を建ててあったので、
家族全員で骨壷抱えて
岡山へ向かった。

新幹線の個室をとり、
駅弁食べたり、
ビールを飲んだり、
納骨の儀式のあとは、
海の前の絶景ホテルに泊まったり。

私にとっては
すごく楽しかった最期の家族旅行の思い出となっている。

そして、
そのとき家族で撮った写真、
全員が満面の笑みで楽しそうに写っているので
母が
写真たてに入れてずっと部屋に飾っていた。

後年
その写真を見た私の旦那。

墓地で喪服を着ながら
満面の笑みをたたえている家族写真に
いたく驚いていたっけ。。。


↓私達に笑いを残していってくれた祖父に!
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2012.01.21 Sat l 思い出 l コメント (10) トラックバック (0) l top

コメント

No title
はは、 自分もおならのネタは沢山持っていたけど、そこまでのは無かったです。 (笑

でも、おじいちゃんも幸せだったかな? と思うよ。 和やかな雰囲気で天国で笑っているのじゃないかな~。 
2012.01.21 Sat l ゴルッテリア. URL l 編集
No title
はははは
最高だぁあああああああ
2012.01.22 Sun l 松井大門. URL l 編集
No title
コバチャンさんの語りは、とってもおもしろくて、いつも楽しませてもらっていますが、今回のはコメント書かずにいられないほどうけました!「すべらない話」に出したい位です。
2012.01.22 Sun l 通りすがり. URL l 編集
ゴルッテリアさんへ
祖父はすごく明るい人だったので
こんな風に笑いに満ちた最期も
祖父にピッタリな感じです。
もちろん、亡くなったのは寂しいけど、
笑いながら最期の時を思い出せるというのも
いいですよね!
ゴルッテリアさんの
オナラネタも気になるところです。。。(笑)
2012.01.22 Sun l kovachan. URL l 編集
松井大門先生へ
いや~
最高の最期ですよね。
オナラはともかく、
私も笑いながら天国に旅立ちたいものです。
2012.01.22 Sun l kovachan. URL l 編集
通りすがりさんへ
そんなにウケて下さって、
叔母もオナラをした甲斐がありました!(笑)
笑いに満ちた臨終、
私の祖父らしいです。
2012.01.22 Sun l kovachan. URL l 編集
No title
いいお見送りができたのですねぇ~
私も私の愛する人達を、泣いた後は笑顔で見送りたいです。
そして、私も笑顔で見送られたいです。
2012.01.23 Mon l まんぼう. URL l 編集
まんぼうさんへ
ほんと、
私も笑顔で見送られたいです~
オナラじゃなくて
もっと別の形の笑いがあれば
もっといいですね~(笑)
2012.01.23 Mon l kovachan. URL l 編集
No title
もう、めっちゃ、うけた~~~~~!!!!!
おじいちゃん、幸せだな~~~~!!!!

わたしも、遺言で残したいわ、「誰が、屁をせよ」って。(爆)
2012.01.26 Thu l sammyサミー. URL l 編集
サミーさんへ
あはは
「屁をせよ!」にウケた~(笑)

見送るほうはつらいけど、
やっぱり
笑って見送られるのは理想だね!
2012.01.26 Thu l kovachan. URL l 編集

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